千鍛万錬

前向きな生き方をしたい。「千日を鍛とし、万日を錬とす。」生涯を常に明日に向かい生きてみよう。

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会津出身 小野派一刀流を少々

Tuesday, May 08, 2012

日本の部活動を正常に!ゆとり教育から中学の部活動が間違った方向へ!

部活のあり方について

中学校の部活動はどうあるべきか疑問を感じています。
ゆとり教育により土曜休みになって“地域に返す”と言われる方もおられますが現実は塾、部活に当てられています。
息子の通う市立中学校サッカー部は週日は毎日朝練と放課後の部活、土日祭日は対外練習試合と部活でスケジュールいっぱいです。
これは熱心な地域のスポーツ少年団からスライドして中学に移行していることが原因です。(親が熱心)
義務教育の部活でありながら内容はクラブチームのようになっております。
顧問の先生の他にコーチ2人(親のボランテア)も付いています。
当然 勝ち負けにこだわるためイジメの温床にもなっております。
学校では月1回は部活を休むようにと言っているようですが、これが義務教育部活の現状でしょうか?
中学関係者の方(先生or保護者)アドバイスお願い致します。
   投稿日時 - 2004-02-23 09:46:21

   回 答
現職の中学校教諭です。野球部を担当しています。

 すぐにでも改善すべき問題は、「近辺の中学校は部活動は特別の事情がない限り入部しないといけない」という点です。♯3の方が言っているように、現行の制度では、全員加入の根拠は全くありません。部活動に参加しない自由は保障されるべきなのです。この点は学校に掛け合って、部活動に参加しない自由を認めてさせた方がよいと思います(加入しない理由の申告なども全く不必要)。
 これによって部活動への参加義務は消失しますから、あなたのお子さんが、「対外試合をしてみたい」という気持ちがなく、「休日にはサッカーをするよりも他のことをしてみたい」というのであるならば、気のあった友達と、公園などでサッカー遊びをすればいい、ということになります。実際、スポーツはやってみたいけれど、部活動というスタイルは自分には合わないと感じる子どもたちは年々増えています。
 以下、蛇足かもしれませんが、教師の側から見た部活動の問題点について、保護者の方に知っていただきたいことがあります。
 私事で恐縮ですが、私の家庭は共働きですし、まだ幼いわが子とのコミュニケーションをとるために、正直なところ、自分が担当する部について、土日祭日は休みにしたいという気持ちを持っています。しかし、現実的にはそうできません。
 理由として、対外試合や練習試合を実施するためには休日を利用するしかない、ということです。そのスポーツが本当に好きで部活動に参加している子どもたちは、ほとんど「対外試合や練習試合をやりたい」と考えています。したがって、土日祭日のすべてを休みにしている教員がいたとしたら、自分の主義を貫くために生徒の願いを受け止めていない教師であると言わざるを得ません。
 PTAとしてゆとりのない部活動による弊害を訴え、こうした運動が高まり、実を結んだと仮定しましょう。
 学校での部活動は、土日祭日に実施してはいけないということになったら(かなり多くの教員も、実は、そうした方向を望んでいるのですが)、一番の不利益をこうむるのは、休日もそのスポーツをしたいと感じている熱意ある子どもたちなのです。全体の会議の場(PTA総会など)で発言するのなら、そうした子どもたちのことも必ず念頭において発言して欲しいです。ハードな活動内容は、ある子どもにとっては害悪であっても、ある子どもにとっては有益なのです。
 今、仮定の話として触れましたが、すべての部が勝利至上主義で全くゆとりのない活動をしているわけではありません。現実には、顧問の考え方によって公式戦以外休日に活動をしない部はいくらでもあります。「うちの学校は、すべての部が休日も活動しています…」などという学校の方が、現在は少ないと思います。
 ただ、経験として言えることは、公式戦以外休日に活動をしないような部の顧問は、ほとんどの場合「いいかげん」です。部活動の指導に対して熱意がなく、だらけた練習によって子どもたちの意欲を減退させているようなことが多いのです。
 私自身、公式戦が近い時期以外は極力休みを多くするようにしています。オフシーズンはほとんど練習をしません。その結果、父母からの「なぜ練習しないのか」「もっと強くしてくれ」といったクレームを受けることが頻繁にあります。そして能力が高い生徒がどんどんクラブチームに流れていってしまうのです。こんな状況の中で、学校教育の一環として行っているのだから、体力などが劣る生徒であってもついていける活動にしたいという私の願いが本当に正しいのだろうか、と苦悩することもしばしばです。
  日本では「当該スポーツの技能を特に高めたいと考えている者はクラブチーム。スポーツを楽しみ、レクリェーション的なものは部活動」というような社会的コンセンサスが出来上がっているわけではありません。技能が高く、「とにかく上手くなりたい。勝ちたい」という気持ちで、学校の部活動に参加している生徒もたくさんいるのです。
 こうした議論も、そもそも野球や(協会がピラミッド型に整備されている)サッカーなどの競技にクラブチームという選択肢があるからであって、そうした選択肢のない種目や中学校の部活動以外にスポーツの環境が整っていない地域もありますよね。
その中で、「中学校の部活動はこうあるべき」と
  投稿日時 - 2004-03-10 22:46:24




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